飛鳥・藤原宮
■奈良■2009年9月13日■日帰り 万葉の里を訪ねる 〜part1〜 |
最近万葉集をテーマに作品を作り始めたので大和三山を眺めたいと思い飛鳥の里を歩いてみることにしました。 |
「春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山」 甘樫丘から眺めた天香具山。 |
朝早く家から車ででかけて、甘樫丘の無料駐車場に車を停める。観光地なのでどこの駐車場も有料だし狭い道が多いので歩いてまわります。普通は駅からレンタサイクルでまわるようです。 まず甘樫丘へ登ります。ここを山部赤人が登った神岳(かみおか)と考える説があります。ここから飛鳥を眺めこの長歌を歌ったのでしょうか。 甘樫丘を下りて雷丘を探しにいきます。うわさによるととても小さななんでもない丘らしいので探せるかどうか不安です。案の定どこにあるのかわかりません。とりあえず飛鳥川沿いに南に向かって歩きます。 「明日香川 瀬々の玉藻の うちなびく 心は妹に 寄りにけるかも」 水落遺跡を見に行きます。天智天皇がつくらせた水時計の建物があったらしい。標識によると他にも遺跡があるようだけどあんまり興味もないのでたまたま目についたところにブラブラよってみるだけ。 飛鳥寺に到着。このあたりが真神の原になるらしい。稲穂の垂れ始めた田んぼが広がっています。すぐそばに蘇我入鹿の首塚があります。 蘇我入鹿の首塚。後は甘樫丘。 県立万葉文化館。朝早いのでまだ開いていません。近くにある亀形石造物をながめて、その上の丘の上にある酒船石はまあいいかということで先に進みます。 南へ歩いて行くと古い町並みが素敵です。手作り風のカフェやクラフトショップなどがいろいろありますが、まだ朝早いのでどこも閉まっています。万葉集に興味を持つきっかけになった本の著者、犬養孝氏の記念館もあります。 ゆるやかな坂を登っていくと石舞台古墳に到着。この丘から橘寺の方を見下ろす辺り一帯が草壁皇子の島の宮跡らしい。 橘寺へ向かって歩いて行く。いいお天気でかなり暑くなってきました。飛鳥川沿いの田んぼのあぜ道にはヒガンバナが少し開き始めています。満開のころはさぞかしきれいでしょう。 少し北に行くと弘福寺があり、そのあたりが河原寺跡です。とても大きなお寺だったことがわかります。お寺はないけれど、河原寺の倭琴の面にしるされていた仏教歌が二首万葉集に残されています。 西に向かって歩いて行きます。ここからはいろいろな石をたどっていきます。まず亀石。鬼の俎。鬼の雪隠。みんな自転車すいすい行ってしまうのがうらやましい。 欽明天皇稜の近くにある吉備姫王墓の猿石はなんといっても不思議でおもしろい。 檜前川に沿って高松塚の方へ向かう。昔飛鳥駅東側一帯の広い地域が檜隈と呼ばれていたようで、檜隈川はこの地域を流れる檜前川か高取川らしいです。 一応高松塚へも足を伸ばしてみたけれど、工事中ですぐひきかえす。 甘樫丘のほうへ戻る。少し歩くと小高い丘の上に天武・持統天皇陵が見えてきました。 甘樫丘の駐車場に戻って車に乗り藤原宮跡へ向かう。その前にもう一度雷丘を探してみます。「雷」という交差点があったのでよく見ると「雷丘」とかかれた看板が立っています。うわさどうりの小さな丘です。一応上に登って見ました。葛が一面に茂っていて、まばらに木もはえています。その木のあいだから景色を眺めながらこの歌を思い浮かべてみました。 車で天香具山を越えて、哭沢神社を探す。さっぱりわからないので地元の人に訪ねてみたけどやっぱりわからない。後から調べてみると今は畝尾都多本神社となっているらしいです。下調べはちゃんとしておかないと・・・。またいつか行きます。 藤原宮跡へ行く。町の中の広い公園といった感じでした。スーパーでアイスクリームを食べて帰る。 >>>飛鳥京観光協会 |
甘樫丘にある志貴皇子の歌碑。 畝傍山。その後が二上山。 耳成山。小さいなあ・・・ 飛鳥川。 水落遺跡。 飛鳥寺。 亀形石造物。 古い町並。 石舞台古墳。 橘寺。 川原寺。 猿石。 猿石。 天武・持統天皇陵。 雷丘。はっきりとはわからないらしいけど。 藤原宮跡。 |