早朝暗いうちに自宅を出発し7時前には和佐又キャンプ場に到着。ゴールデンウィーク中なのでテントがたくさん張ってあり、駐車場もいっぱい。まずは手続きを済ませてテント場を確保しておく。
7時半、和佐又キャンプ場を出発。この時期花はあまり咲いていない。シャクヤクやシャクナゲ、イワカガミ、どれもまだ早い。夏鳥もまだ早かったようで期待したほど鳥の鳴き声は聞こえない。それでも出発早々ヤマゲラが目の前で飛び立つしカラ類やコルリがあちこちでさえずっている。和佐又のコルを過ぎると木の幹が鹿に皮をむかれている。ユウくんは持参のカメラでそれを写真におさめる。それからは「ここに鹿はいる?」とことあるごとに聞き続けることになる。
1時間ほど歩くと指弾ノ窟、朝日窟、笙ノ窟、鷲ノ窟と大きな岩のせりだした窟にでる。一番大きな笙ノ窟で休憩。鷲ノ窟ではワシのようなせりだした大きな岩を見上げながら写真撮影。
ここからは岩場でクサリやハシゴが多くなる。キュウさんがユウくんの後ろにまわって注意しながら登る。が、さすがに子供は身が軽い。こんな場所のほうが俄然元気だ。こちらがカメラを向けるとますます調子にのってくるのでこっちが逆にハラハラ。石の鼻にも登り景色を楽しむ。
2時間半ほどで頂上に到着。頂上は狭く人も多いので20分ほど下ったところにある水太覗で、お湯を沸かしてカップラーメンを作りお昼をとる。水太覗はクマザサの茂ったひらけた場所で切り立った崖っぷちから水太谷の方を見下ろすことができる。
大普賢岳山頂。
帰りは山頂を巻いて引き返し鷲ノ窟からは底無井戸方面へ行く道を通って和佐又へ帰る。途中シャクヤクの蕾をたくさん見つける。鷲ノ窟を過ぎると岩場がなくなりただ歩くだけの登山道になるのでユウくんはいささか退屈している。するとキュウさんが「よし、この岩を登ろう」と言いだし、さっきまでダラダラ歩いていたユウくんが張りきりだす。二人でその辺の岩に登りはじめる。まったく・・・付き合いきれません。
夜は和佐又でキャンプ。拾った木で焚火をして焼きそばやフランクフルトなど食べ、今日の山の話しをしながら大人はビールを飲む。
夜は曇ってきたので星はナシ。
何度も登ったことがある山でも、花がなくても、めずらしい鳥がなくても、星もなくても、なんだか新鮮な気持ちになった山行きでした。
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和佐又キャンプ場。
出発して15分ほどで和佐又のコル。
笙ノ窟。
鷲ノ窟。
長いハシゴが続きます。
水太覗から見下ろす。
鷲ノ窟から底無井戸方面へ。
シャクヤクはすべて蕾だった。
焚火は楽しい。
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