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大普賢岳・和佐又山

大峰山系2007年5月4日〜5日キャンプ場テント泊
行程[行動時間]
1日目 和佐又キャンプ場〜和佐又のコル〜笙ノ窟〜大普賢岳〜水太覗〜鷲ノ窟〜底無井戸手前〜和佐又のコル〜和佐又キャンプ場[6時間半]
2日目 和佐又山周辺でバードウォッチング [2時間]
メンバー:トモさん、キュウさん、トモパパ、トモママ、ユウくん

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ユウくんの本格?登山体験

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お正月の金剛山初登山に続き、ゴールデンウィークは本格的な登山にチャレンジのユウくん(11才)。危険な場所もあるので一緒に行くオトナのほうがドキドキです。

ハシゴ
笙ノ窟から山頂までハシゴやクサリ場が続く。

5/4(祝)1日目 岩場のクサリ場、コワイけど楽しいユウくんの山登り。


早朝暗いうちに自宅を出発し7時前には和佐又キャンプ場に到着。ゴールデンウィーク中なのでテントがたくさん張ってあり、駐車場もいっぱい。まずは手続きを済ませてテント場を確保しておく。


7時半、和佐又キャンプ場を出発。この時期花はあまり咲いていない。シャクヤクやシャクナゲ、イワカガミ、どれもまだ早い。夏鳥もまだ早かったようで期待したほど鳥の鳴き声は聞こえない。それでも出発早々ヤマゲラが目の前で飛び立つしカラ類やコルリがあちこちでさえずっている。和佐又のコルを過ぎると木の幹が鹿に皮をむかれている。ユウくんは持参のカメラでそれを写真におさめる。それからは「ここに鹿はいる?」とことあるごとに聞き続けることになる。


1時間ほど歩くと指弾ノ窟、朝日窟、笙ノ窟、鷲ノ窟と大きな岩のせりだした窟にでる。一番大きな笙ノ窟で休憩。鷲ノ窟ではワシのようなせりだした大きな岩を見上げながら写真撮影。


ここからは岩場でクサリやハシゴが多くなる。キュウさんがユウくんの後ろにまわって注意しながら登る。が、さすがに子供は身が軽い。こんな場所のほうが俄然元気だ。こちらがカメラを向けるとますます調子にのってくるのでこっちが逆にハラハラ。石の鼻にも登り景色を楽しむ。


2時間半ほどで頂上に到着。頂上は狭く人も多いので20分ほど下ったところにある水太覗で、お湯を沸かしてカップラーメンを作りお昼をとる。水太覗はクマザサの茂ったひらけた場所で切り立った崖っぷちから水太谷の方を見下ろすことができる。
山頂
大普賢岳山頂。

帰りは山頂を巻いて引き返し鷲ノ窟からは底無井戸方面へ行く道を通って和佐又へ帰る。途中シャクヤクの蕾をたくさん見つける。鷲ノ窟を過ぎると岩場がなくなりただ歩くだけの登山道になるのでユウくんはいささか退屈している。するとキュウさんが「よし、この岩を登ろう」と言いだし、さっきまでダラダラ歩いていたユウくんが張りきりだす。二人でその辺の岩に登りはじめる。まったく・・・付き合いきれません。


夜は和佐又でキャンプ。拾った木で焚火をして焼きそばやフランクフルトなど食べ、今日の山の話しをしながら大人はビールを飲む。 夜は曇ってきたので星はナシ。


何度も登ったことがある山でも、花がなくても、めずらしい鳥がなくても、星もなくても、なんだか新鮮な気持ちになった山行きでした。


キャンプ場
和佐又キャンプ場。

和佐又のコル
出発して15分ほどで和佐又のコル。

笙ノ窟
笙ノ窟。


鷲ノ窟
鷲ノ窟。

 ハシゴ
長いハシゴが続きます。

 水太覗
水太覗から見下ろす。

 底無井戸方面
鷲ノ窟から底無井戸方面へ。

シャクヤク
シャクヤクはすべて蕾だった。

 焚火
焚火は楽しい。


5/5(祝)2日目 鳥を見るより岩登り?!


今日はバードウォッチングを兼ねて和佐又山へ。やっぱり見れるのはカラ類やコゲラ。コルリの声はするがなかなか姿は見つけられない。


ユウくんは昨日にひき続きキュウさんとともにその辺の岩に張り付いている。その姿を見てトモパパもうれしそうだ。「ワシの子供の頃も近くの山で・・・」と昔話しを始める。


1時間ほどで和佐又山をまわりキャンプ場へ帰る。現地解散。キュウさんと二人残って鳥を探す。センダイムシクイを見つける。いつも鳴き声ばかりで姿を見るのは初めて。目の前で大きな口を開けてさえずりつづける。もうすぐ夏だ。


岩場
なんでわざわざそんなところを登るのか・・・

ヒガラ
巣の材料を運ぶヒガラ。

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久木朋子の木版画