大山

鳥取県2012年10月16日日帰り
行程[行動時間]
夏山登山口〜大山(弥山)〜大神山神社〜下山駐車場[6時間半]
メンバー:トモさん、キュウさん(報告者)

中国地方最高峰をナイトハイク

いわゆるご来光登山である。前日、夏山登山口すぐそばの下山野営場に入り、テント泊。日暮れとともに就寝し、午前2時半に登り始めた。ちなみに下山野営場は7〜8月開設の施設であるが、それ以外の期間もテントサイトの使用は許されている。炊事場とトイレは閉鎖。隣接する下山駐車場のトイレを使うことになる。また、徒歩8分の三輪平太の墓というところに清浄の泉という水場がある。

大山

米子自動車道から大山を望む。


大山山頂

大山山頂。


午前2時半といえば、普段なら睡眠のピーク時だ。早く寝たので眠くはないが、何も食べる気は起こらず、なんとなく胸焼けした感じで気分は良くない。スローペースで歩き始める。

道はまったく問題ない。広くて、土留めを兼ねた階段が随所にあり、その状態が山頂まで続いているのだから、夜中でもヘッドライトさえあれば不安はない。晴れていれば月明かりだけで歩けそう。脇道もないので道迷いの心配もなし。

ガスに包まれると一瞬で真っ暗になり、過ぎ去ると、満点の星、眼下には米子の街明かりが見渡せる。標高を上げるにつれ樹が低くなり、どんどん展望がよくなっていく。眼下の明かりがまったく見当たらない漆黒の部分は日本海だ。

合目を表す標識が設置されていて、2合登るたびに休憩をとった。風が強いので5合目あたりから雨具を着用した。

8合目あたりからは木道となる。天然記念物ダイセンキャラボクをはじめとする植生保護のためだが、板が斜めになっていて滑らないよう注意が必要。

5時半に山頂到着。単独の登山者がいた。山頂避難小屋に泊まっていたようだ。また、ほどなくして3人組のパーティーが登ってきた。

肝心のご来光だが、雲海があり、地平線から登ってくる太陽を見ることはできなかった。そのかわり、弥山と対峙する剣ヶ峰を乗り越える雲海のダイナミックな動きはなかなか迫力があって見応えがあった。

山頂避難小屋に入り、菓子パンの朝食をとる。この小屋はとても広く、きれいな水洗トイレがあり、快適に泊まれそうだ。

着た道をひき返し下山。6合目と5合目の間の分岐から右に折れ、行者コースで下りる。このあたりのブナ林はなかなか素晴らしい。

元谷に降り立つと朝早くから治水らしい工事が始まっていた。そこから約30分で大神山神社に到着。境内の水場に、ゴジュウカラ、ヒタキ類、さらにキクイタダキと思われる小鳥がたくさん群れていた。

大山寺の街中を経て、下山野営場に帰還。バードウォッチングに夢中になったり、街の売店で大山牧場の珈琲牛乳を味わったりしたこともあり、着いたのは予定より少し遅く、9時半を少しまわっていた。

日の出

日の出と雲海。


山頂避難小屋

山頂避難小屋と大山の影。


紅葉

下り道、少し紅葉が見られた。


行者コース

行者コースのブナ林。


大山山頂

大山山頂方向を振り返る。


神社

大神山神社。


キノコ

木の洞に生えたキノコ。


氷ノ山

蒜山SAから大山を望む。


Kyuki Woodcut site

久木朋子の木版画