大雪山
■北海道■2011年7月13日〜15日■テント泊 雨、雨、雨、の大雪山。 |
トムラウシのお花畑が見てみたい。というトモパパママの願いを叶えるべく梅雨の明けた関西をフェリーで出発。なのに梅雨のないはずの北海道の天気予報は下り坂。ずーと天気が悪いようなのでスケジュールをずらすこともできず予定どおり登り始める。 |
やっと霧の晴れた間宮岳付近から見た景色。 |
7月13日(水)1日目 |
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前夜フェリーで小樽に到着。車を走らせ旭川にて仮眠。朝一の大雪山旭岳ロープウェイに乗って姿見駅に。小雨が降る中登り始める。 姿見ノ池までは観光客に混じって歩く。一面霧で展望はないがイソツツジやエゾノツガザクラ、ジムカデ、チングルマなどの花がきれい。 火山礫の急坂をぐんぐん登って行くと北海道最高峰の旭岳。雨はほとんどあがったけれど霧でまったく景色は見えない。キバナシャクナゲの群落が霧の中に浮かび上がる。 旭岳への登り。 旭岳山頂。 大きな雪渓を渡ると裏旭キャンプ指定地。テントを張っている人もいる。このあたりから少し霧が晴れはじめ、大雪山の広々とした山並みが見え始める。 長い雪渓の下り。 裏旭キャンプ指定地。テントを撤収する人たち。 レンガ色をした土に小さな花がへばりつくように咲いている。同じような本州の山の花に比べると背丈が小さく花の色が鮮やかに見える。 エゾタカネスミレ。間宮岳付近ですごい群落。 間宮岳山頂。 間宮岳到着やはり霧で展望はない。北海岳ではかなり霧も晴れて風景の写真もとることができた。北海道の山は大きいなあ。道も全体的になだらかで登りやすい。 北海岳山頂。 北海岳をすぎるとエゾノハクサンイチゲ、エゾコザクラ、ミヤマキンバイなどたくさんの花が咲いている。 エゾノハクサンイチゲ。ハクサンイチゲより丈が低い。 エゾコザクラ。 大きな雪渓を渡ると白雲岳へ登る道との分岐。白雲岳に行くのはやめてそのまま避難小屋へと向かう。お天気も良くなってきたのでのんびり景色や花を楽しみながら歩く。 この日白雲岳避難小屋には10人ほどの人。今晩から雨が降るそうなのでトモパパママには避難小屋のほうへ泊まってもらう。ちなみにこちらの小屋ではかなり混雑することが多いのでテントは必携。近くのテント場にはすでに5張りほどのテント。なるべく水はけの良さそうな場所を選んでテントを張る。晩ご飯はキュウさんが運んで来た4人分のレトルトカレーとポテトサラダ。これをもって小屋へ行くとトモママの調子が悪い。夕食もとらずに寝てしまった。心配。もっと心配なのはお天気。ラジオで予報を聞くとかなり悪化しそう。どちらにしても明日考えようということで就寝。 |
大雪山旭岳ロープウェイ旭岳駅。 エゾノツガザクラ。 イソツツジとミヤマキンバイか? キバナシャクナゲの群落。 ジムカデ。 ミネズオウ。本州のものより赤い。 イワウメ。 ミヤマキンバイ。たぶん。 キバナシオガマ。 イワヒゲ。 エゾオヤマノエンドウ。 コマクサ。 歩いてきた雪渓を振り返る。 白雲岳避難小屋。 |
やっと霧の晴れた間宮岳付近。なだらかな広々とした道が続く。 |
7月14日(木)2日目 |
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朝4時過ぎ目を覚ますと、寝袋が濡れている。テントの中が水びたし。雨漏りしているし、床からもしみ込んでいる。昨日の晩から土砂降りの雨が降り続いている。10年近く使っているテントの防水がここまで悪くなっているとは・・・。一日中沈みかかった舟から水を汲み出すような状態がつづく。 とにかくこの土砂降りではどうしようもないので今日は一日ここで停滞することに決定。しかしずーと土砂降りなのでトイレに行くのも一苦労。ここのトイレは小屋の外に2つ。地面にそのまま排泄物がしみ込んでいくタイプなので使った紙はお持ち帰り。 トモママの体調は今日一日ゆっくりしたおかげで快復。キュウさんが運んで来た中華丼を小屋で食べながら明日の相談。当初の計画では今日はヒサゴ沼避難小屋まで行き、明日はトムラウシ山頂へ往復してヒサゴ沼避難小屋に戻り、翌日天人峡温泉へ降りるはずだった。一日分多く食料は持って来ているものの、このまま雨が降り続くようなら無理はせずに来た道を引き返し明日下山ということになった。 |
エゾノリュウキンカ。 キバナシャクナゲ。 |
7月15日(金)3日目 |
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雨は降り続く・・・。昨晩はまたひどい土砂降り、朝目が覚めてもやっぱり降っている。朝の天気予報でもこれから数日間雨が降るとのこと。下界でも警報がでていたよう。ということで下山決定。 雨は少しましになったけれど、霧で5m先もよく見えない中ただ来た道を引き返す。なんともやりきれないモヤモヤした気持ちで皆とりあえず無事下山。 この後も数日間雨は降り続くがこのモヤモヤをはらすためキュウさんと二人で十勝岳に登ることにする。 |
地獄谷。硫黄のにおいがしている。 |