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二上山・大和葛城山・金剛山・岩湧山・槇尾山(ダイヤモンドトレール)

大阪南部2007年10月27日〜29日キャンプ場テント泊+自宅
行程[行動時間]
1日目 ダイトレ北入口〜二上山雌岳〜竹内峠〜平石峠〜岩橋峠〜忍海道分岐〜大和葛城山キャンプ場[6時間半]
2日目 大和葛城山〜水越峠〜金剛山一ノ鳥居〜伏見峠〜久留野峠〜千早峠〜行者杉〜西ノ行者〜山ノ神〜紀見峠〜ボ谷分岐〜天見[9時間]
3日目 ボ谷分岐〜岩湧山三合目〜五ツ辻〜岩湧山〜カキザコ〜滝畑新関屋橋〜ボテ峠〜施福寺[6時間]
メンバー:トモさん、ときどきキュウさん

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遂にダイヤモンドトレール縦走!

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前々からやろうと思っていたダイトレ縦走。自宅がダイトレ半ばのちょうどよいところにあるので1泊目は葛城山のキャンプ場。2泊目を自宅に戻ることにした。キュウさんは植林帯を延々3日間も歩くことには興味がないということなので今回はサポート(車の送り迎え)にまわってもらうこととなった。

ダイトレ
霧に包まれた杉林の中。

10/27(土)1日目 秋雨降る暗い杉林中一人寂しくダイトレを行く


朝、目覚めると土砂降り。お天気は回復の予定なのだが遅れているらしい。出発時間を1時間遅らす。少し小降りになってきた9時ごろダイトレ北入口より歩き始める。車でキュウさんにここまで送ってもらったのだが細い車道の横にいきなりある入口。特に駐車スペースなどもないので、他には最寄りの駅から危険な車道を歩いてくるしか仕方がないらしい。ダイトレ起点の石は近くの屯鶴峯の駐車場にあるが前に見てきたので今日は行かない。 二上山(2006/10/14)


小雨の降る暗い杉林の中、誰にも会わない。階段などよく整備された道を1時間半ほど歩いて二上山の馬ノ背に到着。ここのトイレで1組グループと出会う。ここからダイトレは山頂を通らずに岩屋登山口へと向かうが私は車道を通りたくないので雌岳を越えて岩屋峠から直接竹内峠へと下る。


11時すぎ竹内峠に到着。屋根のあるベンチがあったのでそこでおにぎりを食べる、が、車道横のあまり魅力的な場所でもないのですぐにまた歩き出す。車道から標識のある林道へ入って行く。しばらく林道を歩きNTT道が合流するところから山道になる。


あいかわらず小雨が降り続く。ずーと続く杉林の中は夕暮れのような暗さだ。ヒヨドリとカケスの鳴き声がやたら大きく響く。街に近いためか車の音や音楽なども以外によく聞こえる。だーれにも会わない。12時すぎ平石峠に到着。


このあたりから道はぐんぐん登り出す。階段がつけられ良く整備されているし、こまめにダイトレの道標が立てられているので迷うこともなく歩きやすい。1時すぎ岩橋山山頂到着。ここから岩橋峠まで少し下る。


岩橋峠から軽い登り道。霧がかかった暗い杉林の中歩いているとセンブリが咲いていた。ちょっと明るい気分になって2時半ごろ忍海道との分岐に到着。


ここからきつい登り。長い階段が続く。登るにつれて自然林が増えてくる。キャンプ場までもう少しかなというところで上からキュウさんが下りてきた。水越峠から登っていたキュウさんがこちらまで迎えに来てくれたらしい。しばらくしてキャンプ場に到着。予定どおりの3時半。


雨の中、私が持ってきた1人用テントを張り2人でもぐり込む。今日はキャンプ場に人が多い。明日のダイトレを歩くイベントの関係者のようだ。夕飯はレトルトカレーを食べて8時に就寝。





北入口
車道の脇にひっそりとあるダイトレの北入口。

馬ノ背
二上山の馬ノ背。トイレがある。

二上山雌岳
二上山雌岳。広場になっている。

 竹内峠
竹内峠から林道に入るところ。

 階段
杉林の中の階段。ほとんどこんな道。

センブリ
センブリ。

 葛城山キャンプ場
葛城山キャンプ場。

10/28(日)2日目 木漏れ日が気持いい尾根道をひたすら歩く。
ブナ
金剛山のブナ。


朝5時起床。9時間も爆睡してしまった。急いでテントをたたんで6時半、大和葛城山頂上。


ここから水越峠までキュウさんと一緒に下る。今日は良いお天気になりそうだ。頂上付近の階段の横にはセンブリがたくさん咲いている。長く続く階段を1時間ほど下り水越峠の車道に出る。ここから車で帰るキュウさんにテントやマットをわたして別れる。


しばらく林道歩きが続く。途中水場を過ぎ左手の山道に入るとすぐに東屋がある。東屋から杉林の中をぐんぐん登り出す。杉林の中でも昨日とはうってかわって差し込む陽射しが美しい。山頂に近づくにつれ自然林が混じり出す。紅葉にはまだ少し早い。


1時間程登って葛城神社の一ノ鳥居に出る。このあたりからブナの林が黄葉し始めていてとてもきれいだ。山頂には行かずに伏見峠を目指す。


9時30分、伏見峠の手前の広場に到着。トイレもある。まだまだ先は長いのでここでゆっくり休憩。ダイトレのイベントの関係者が炊き出しの準備をしている。参加者は何時ごろから歩き始めるのだろうか。団体にまきこまれるのはちょっといやだ。


伏見峠を過ぎて久留野峠までゆるやかに下ってゆく。久留野峠から中葛城山山頂までは10分ほどの急な登り。中葛城山はササ原の眺めの良いところだ。五條市が一望できる。ササの根元にはまたまたセンブリが咲いている。


ここからはゆるやかなアップダウンの気持のよい尾根道が続く。人も多い。荷物も軽く気持も軽くどんどん歩く。


行者杉に12時ごろ到着。今日はお茶でも沸かしてゆっくりお昼をとろう。と思っていたらなにやらスズメバチが・・・。祠のあたりに巣でもあるのか人が増えてきたのを警戒してワラワラと飛び出してきた。そそくさと出発して杉尾峠でお昼にする。


西ノ行者に1時すぎ到着。このあたりまでにイベントの参加者が数人走って追いこしていった。紀見峠までいくらしい。山ノ神で紀見峠駅へ下りる細い道のほうへ入って行った。私は紀見峠へ向かう林道のほうへ。こちらへ向かう人はだれもいない。また一人ぼっちだ。


2時過ぎ紀見峠の車道に出る。車道を50mほど登りかえしてすぐにまた山道に入る。陽の射さない暗いジメっとした道だ。少し下るとすぐに登りになる。階段の登りも何回かある。長く歩いた後には結構キツイ。今日最後の登りだと思ってなんとか登りきる。このあたりは少し雑木があって明るい林だ。後はボ谷まで下るだけ。


2時45分ボ谷との分岐に到着。今日はここを下りて家まで歩いて帰る。天見駅までは40分程で着く。本日の行程はこれで終了。さすがに今日は疲れた。



金剛山
大和葛城山山頂付近より金剛山の方を眺める。

水越峠
水越峠の金剛山登山口。

杉林
今日の杉林は明るい。

中葛城山
中葛城山。

尾根道
木漏れ日の中の尾根道歩き。

行者杉
行者杉。

紀見峠
紀見峠の車道にでる林道。

紀見峠
紀見峠の車道から山道に入るところ。ダイトレは道標が多い。

ホコリダケ
暗い林の中、ホコリダケが多い。

10/29(月)3日目 雨のち快晴。最後の一日。
岩湧山のススキ
岩湧山のススキ。


朝、ボ谷の林道を途中までキュウさんに車で送ってもらう。7時半ダイトレに入る。空はいまにも雨が降りそうな曇り空。あいかわらず暗い杉林の中を歩く。少し行くとボ谷ノ池がある。池といっても水は見えない湿地のようなところ。ベンチもあったがあまり休憩したくなるようなところでもない。しばらく登っていくと砥石谷との分岐がある。


このあたりからよく手入れされた美しい杉林が続く。長い急な階段を登ると岩湧山三合目に到着。太い杉が立ち並びベンチもたくさんあって気持の良い場所なのでここで休憩する。


このあたりから林業の作業車が入る太い林道を歩く。阿弥陀山前の分岐をすぎて阿弥陀山を右にまいて五ツ辻に到着。小雨が降ってきた。さらに登って急坂の道との分岐を越えて下ったところに今年の春に新しくできたトイレがある。水洗で比較的きれい。が、手を洗う水はない。


ススキの中の階段を登って行くと東峰の頂上。そこを過ぎると眺めのよい岩湧山西峰の頂上だ。10時ごろ到着するなり雨が本格的に降り出した。カッパをきておにぎりを食べる。平日だが数人の単独行の人が頂上で休憩している。雨はすぐにやみそうな気配だが、とりあえずカッパを着たまま出発する。


ススキの中、階段をどんどん下る。鉄塔75を越えたあたりから雑木林が広がる。道はどんどん下る。単独行の女の人と出会ったが登りはとても辛そうだ。だんだん道がいままでの整備された道とはちがった山道といった感じになってくるが階段を下るよりは楽で楽しい。お天気もすっかり良くなって、まわりの自然林も紅葉には少し早いが美しい。頂上から1時間ほどでカキザコ到着。


カキザコから少し下ると水場がある。水量はチョロチョロといった感じ。30分下って滝畑のトイレの裏に出た。ここの駐車場で残りのおにぎりを食べ(ベンチなどない)12時、新関屋橋を渡って槇尾山へ向かう。


槇尾山の登山口までしばらく住宅街を歩く。ダイトレの道標があるので迷うことはないが、人の家の横のせまい階段を上がって行くのは知らなければちょっととまどう。さらに人の畑の中のような細い道を通り抜け山道へと入って行く。


お天気はますますよくなって雲一つなく暑い。低い山なので虫も多い。アブのようなものに刺されながら登っていく。40分ほどでボテ峠到着。いったん下って登り。何度かアップダウンがあって追分からぐんぐん登っていくとお寺関係の建物などが見えてくる。


1時半施福寺到着。ダイトレ起点の石を探して写真をとる。これでダイトレ全部歩いたぞなど考えながら歩いて行くとベンチに座っているキュウさんをみつけた。


キュウさんの沸かしたコーヒーを飲む。これにてダイトレ終了。



ボ谷
ボ谷の林道の終点の資材置場のようなところの脇からダイトレへ入っていく。

三合目
岩湧山三合目。

トイレ
山頂下に新しくつくられたトイレ。

岩湧山山頂
岩湧山山頂からの眺め。今日はよく見えない。

自然林
滝畑までの下りは自然林の中を歩く。

滝畑
滝畑のトイレの裏に下りてくる。


新関屋橋
新関屋橋を渡って住宅街の中へ。


ボテ峠
ボテ峠。


施福寺
施福寺。


ダイトレ起点の石
ダイトレ起点の石。ここが最終地点。


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久木朋子の木版画