白山
■石川県■2017年8月12日〜14日 1日目 小雨の中、幕営地の南竜ヶ馬場へ |
天候不順な2017夏。8月に入ってから、2日続けて晴れればいいほうです。翌日と翌々日が晴れということで、初日のきょう、多少の雨はがまんします。平日なら別当出合まで車で入れますが、今は盆のまっただ中。一般車両通行止めとなり、市ノ瀬〜別当出合間はシャトルバス利用となります。乗車15分、片道1人500円です。 多くの人が利用する砂防新道で登ります。こんな天気なのに、登る人も下りる人もいっぱいです。 中飯場でひと休み。雨宿りをする人で軒下はどこもあいていません。仕方なく雨に打たれ立ったまま休憩しました。 次の甚之助避難小屋も雨宿りする人でいっぱいです。それでも中に入って休憩しました。 南竜道と合流して平たんになってくると、急に花が目立つようになってきました。シモツケソウがたくさん咲いています。 ハクサントリカブト 沢にかけられた小橋を渡れば南竜山荘はもうすぐ。 ヤマハハコとミヤマアキノキリンソウ 南竜山荘に着くころ雨が上がり、青空も見えるようになってきました。 16時半ごろテント場に着いたのですが、良い場所はほとんど埋まっていました。ただし、かなり広い野営場なので、張るところがないということはなさそうです。 テントを設営後、付近の湿地を散策。 チングルマ。もうほとんど花は終わって綿毛のものが多かったです。 コイワカガミ 2日目 白山山頂巡り8月に入って白山の天気予報をずっと見ていたのですが、ひょっとするときょうは8月で一番良い天気かもしれません。日焼け止めをしっかり塗り、6時すぎに出発しました。野営場から見た南竜山荘。その右手に伸びる展望歩道で室堂をめざします。早朝から快晴です。 最初は木道があり快適。木道がなくなると道幅が狭くなり、傾斜が急になります。 モミジカラマツ オタカラコウとイブキトラノオ 振り返ると別山が。明日あそこに寄ってから、右手のチブリ尾根で下山します。 展望歩道のほぼ中間点にあるアルプス展望台でひと休み。残念ながら薄雲でアルプスは見えませんでした。 室堂に近づくとクロユリがちらほら。見るのは雲ノ平以来です。「 シナノオトギリ ミヤマダイモンジソウ ここまで来れば目立つ木はハイマツだけ。 そしてハイマツで覆われた場所を抜けると お花畑が待っていました。 ミヤマリンドウ ハクサンフウロ ヨツバシオガマ クロユリがいっぱい。 室堂到着。視界良好で、山頂がよく見えます。 クルマユリ 御前峰へ通じる道は登りやすく、短時間で高度が稼げます。室堂があっという間に下のほうに。 親子連れ、トレランの人、続々と多くの人が山頂をめざします。 白山奥宮が建つ御前峰山頂。 御前峰から北側を見下ろすと、噴火によってできた池がいくつか見えます。 その池の近くを通って大汝峰へ。 ひと登りでもうひとつのピーク、大汝峰に着きました。。 大汝峰から見た御前峰。 池の近くにもお花畑がありました。ハクサンコザクラとミヤマキンバイ。 室堂に戻ると多くの人で溢れかえっていました。昼食後、南竜に下山。南竜へは4ルートあり、そのひとつ、エコーラインで下りました。 カライトソウ ようやく南竜小屋が見えてきました。野営場にはテントがいっぱいです。 冬は兵庫の自宅庭でも見かけるウソ。夏はこんなところで過ごしているのですね。 ゴゼンタチバナ 3日目 別山を経て下山過去1度だけ白山に来たのですが、そのときは南竜から御前峰をピストンしただけ。今回は南縦走路で別山を踏んでからチブリ尾根で下山します。縦走路も花が多いようで楽しみです。野営場の奥から少し下ると、池とうが点在する平らな場所に下り立ちます。チングルマがたくさんあるようなのですが、花は終わっているようです。 池とうのあるところからかなり下って沢を渡ると、今度は大きく登り返さなくてはなりません。 タカネマツムシソウとタテヤマウツボグサ ミヤマコゴメグサ 油坂の頭にたどり着き稜線を歩いていると、一瞬ですが槍・穂高が見えました。 稜線上に2、3、小さな池がありました。その縁にミヤマダイコンソウが咲いていました。フォトジェニックな風景です。 アカモノ エゾシオガマ ウサギギク 別山に着きました。白山主峰がずいぶん遠くになりました。 360度の展望ですが、少しガスが出てきました。 ハクサンシャジン。 来た道を10分ほど戻って縦走路を離れ、チブリ尾根を歩いて駐車地の市ノ瀬に下ります。市ノ瀬まで9.5kmとの表示がありましたが、こんな長い下りはあまり記憶にありません。 だいぶん下りてきて花の種類も変わってきました。ギボウシ タマガワホトトギス。 チブリ尾根も思った以上に花がありました。最後のほうは花の代わりにブナやトチの木が目立つ樹林帯となり、変化が楽しめました。 南竜山荘でテントの受付時にもらった白山開山1300年記念バッジ。 |