ヒキウス平・桧塚奥峰
■台高山系■2008年10月25日〜26日■テント泊 ヒキウス平からの紅葉風景は想像以上 |
紅葉の時期は一段と素晴らしいそうなので、ヒキウス平を初めて訪れる。木梶川方面から登るか、奥山谷にするか、それともヌタハラ谷から直接ヒキウス平に達するか色々悩んだが、天候が崩れるかもしれないとの予報で、何の問題もない大又からにした。 |
ヒキウス平から眺めた桧塚奥峰と桧塚。 |
10月25日(土)1日 明神平で秋のテント泊&ヒキウス平探訪 |
|
駐車地に着いたのは朝8時前。他の車は3台と意外に少ない。前日の雨で岩が濡れているため、終止スローペースで歩く。旧あしび山荘を過ぎた頃からカエデなどの紅葉が見られるようになり、7合目あたりからは、広葉樹がすっかりいい具合に紅葉。振り返れば、明神岳から薊岳への稜線も全山紅葉である。 遠くの山並みも紅葉。
|
沢を何度も渡りながら進む。 登るにつれてどんどん紅葉。 足下も一面紅葉。 |
明神平のブナ林の黄葉。 |
|
明神岳から桧塚方面へと進み、桧塚奥峰まであと10分くらいのところにある最後のピーク(1394m?)を右折。ヒキウス平へと向かう。はっきりした踏み跡がある。 ヒキウス平は、笹原にシロヤシオの木がアクセントを添える平原。それだけでも気持ちが良いのだが、なんといっても桧塚から桧塚奥峰にかけての斜面の景観が素晴らしい。まるでイギリスの湖水地方の風景のようである(行ったことないけど)。 |
ヒキウス平へのわかれ道。 一本一本それぞれの紅葉が美しい。 |
ヒキウス平から眺めた紅葉。 |
|
ゆっくりしたいが、寒い風が吹いているのが残念。桧塚奥峰山頂には2〜3人の人影。あちらでも、眼下に人がいるなと我々のことを話しているに違いない。 踏み跡はさらに南東方向に伸びている。ヌタハラ谷に続いているのであろうか。次に訪れた際には、源頭部の水場を確認し、ヒキウス平での幕営を検討したい。樹林帯の中にはテント適地も見受けられた。 来た道を引き返し、桧塚奥峰に立ち寄る。到着する頃には20名くらいの登山者で賑わっていた。 明神平のテント場に戻ったのは15時頃。薪を集めてたき火を楽しみ、カレー鍋の夕食を早めにとる。 寝るまで退屈なのでラジオをつけると東海地方のFM局がよくはいる。名古屋のFM レディオ アイでは、70年代〜80年代のロックをかけ続けていた。フー、T・レックス、シン・リジィ、クィーン、ボストン、ジョン・レノン、ウイングスなど。ジャーニーの特集には閉口したが、テントの中で聴く音楽は、同じ曲でも、自宅で聞くのより数倍魅力的に聞こえるから不思議だ。携帯プレーヤーでなく、ラジオで聞くのがいい。ご機嫌な番組だと、山の中で福袋を拾ったような気がして。 |
ヒキウス平より桧塚奥峰を眺める。 桧塚奥峰山頂から桧塚を眺める。 肉団子入りカレー鍋。最後にうどん投入。 |
10月26日(日)2日目 名残惜しいけど、雨のため即下山 |
ヒキウス平が予想以上に素晴らしかったので、昨晩、「朝起きて万が一にも天気がすごく良ければ、もう一度ヒキウス平に行こう」とトモさんと相談して寝た。しかし結果は、雨。ぐずぐずしていても寒いだけなので、雨の中テントをたたみ、早々に下山する。 雨にもかかわらず、けっこうな数の人たちが登ってくる。ベストな状態の紅葉を見るのは、これが最後の週末になるからであろう。雨とはいえ明神平で満足しないで、桧塚、薊岳、国見岳など、それぞれに先をめざしてほしいものである。 |
テント場。 昨日の夕方他のキャンプの人たちがナメコだと言って採っていったけどコワイので食べません。 |