宇智・葛城古道・真土山
■奈良■2009年11月15日■日帰り 万葉の里を訪ねる 〜part3〜 |
葛城・金剛の東山麓、南北に伸びる葛城古道。日本神話の舞台となった土地や遺跡や社寺を訪れることができます。万葉集に登場する地名は多くはありませんが周辺の宇智・巨勢・真土山とあわせて訪れることにしました。 |
葛城古道から眺めた葛城山。 |
早朝、金剛山天ヶ滝道登山口に車を停め、JR北宇智駅へ歩いて向かいます。何度か金剛山登山のためここへきているのだけれどここの景色を意識して眺めるのは初めてです。坂を下りながらJR北宇智駅の方を見下ろす。このあたりが万葉の人々が狩りをした宇智の大野になるらしい。朝日が登り、遠く紀ノ川の上に朝靄がかかっています。 30分ほど歩いて、JR北宇智駅に到着。王子方面行きの電車がくるまで30分近く待つ。無人駅です。寒い。
ようやくきた電車に乗り大和新庄駅へ向かいます。 次の吉野口駅では車窓から巨勢の風景を眺めます。左の山裾には巨勢寺の子院だったという阿吽寺が見えます。このあたりの山が巨勢山でしょうか。電車が走り出すと進行方向右側にちらっと何か建っているのが見えました。巨勢寺跡です。 9時、西に向かって歩きだします。近鉄新庄駅の西隣に柿本神社があります。この周辺、柿本は人麻呂の出生地といわれているところの一つです。境内には人麻呂のお墓まであります。これも各地にあるお墓の中の一つのようです。 さらに西へ行くと二上山、葛城山、金剛山の東山麓を通る近畿自然歩道に合流。北に向かえば、竹内街道や當麻寺があります。私たちは南に向かって歩きます。駅をでて1時間ほどで葛城山麓公園に到着。ここで少し休憩。 葛城山麓公園のサザンカ。 二上山、葛城山、金剛山と続く山脈を眺めて歩きます。道はほとんどアスファルトの広い道路。 葛木坐火雷神社(笛吹神社)へ寄ってみる。名前の通り火と笛、音楽の神様。ちょうど消防士の方々がお祓いを受けていました。 11時すぎ猿目橋到着。西には葛城ロープウェイの駅、東に行けば近鉄、JR御所駅。ここ櫛羅から南へつづく道が葛城古道と呼ばれています。葛城山から金剛山の麓一帯はかつて葛城一族が栄えていました。一族出身の磐之媛皇后と仁徳天皇のお話は古事記などに詳しいですが、万葉集にも皇后が天皇を想う歌が残されています。 畦道を少し迷いながら九品寺へ。石段にずらっとならぶ千体石仏を眺める。 千体石仏とマンリョウの実。 田畑に囲まれたのどかな道をさらに南へ向かう。途中のベンチで大和の山々を眺めながらお弁当を食べる。 土蜘蛛塚。 名柄の町に入る。古い町並みがなつかしい感じがします。住吉神社を過ぎると道がどんどん登りはじめます。柿畑の中をずんずん登っていきます。なかなか疲れてきましたが眺めは良いです。 双子猫が昼寝。 どんどん山の中へ入って行く。 道はどんどん山の中へ。今日はじめての山道です。30分ほど歩くと橋本院。 少し歩くと高天彦神社。ここ高天は日本神話の高天原といわれているところの一つ。万葉集にも詠まれています。 今度はどんどん下って高鴨神社へ。紅葉がきれいです。隣には葛城の道歴史文化館。 葛城古道はここ西佐味あたりで終わりのようですが、私たちは車を停めた天ヶ滝道登山口へ行くため近畿自然歩道を登って行きます。山の中や畑の中の細い道をぬけ4時頃到着。クタクタだけど車にのり急いで五條と橋本の境にある真土山へ向かう。 国道24号を走っていると飛び越え石の標識がでていたのでその細い道に入り込むと小さな集落。近くにいたおばさんに訪ねてみると車では行けないのでこの辺に停めて歩いていったらいいよ。すぐ近くだからとのこと。日暮れもせまり、畑の中を小走りで飛び越え石に向かいます。 葛城古道の地図はこちらで >>>御所市観光ガイド 飛び越え石の地図はこちらで >>>橋本市観光協会「観光マップ」 |
宇智。 阿吽寺。椿が有名なので春には寄ってみたい。 巨勢寺跡。ほとんどなんだかわかりませんでした。 柿本神社。 人麻呂の墓。 二上山。 葛城山。 葛木坐火雷神社(笛吹神社)。 櫛羅近くの六地蔵。 葛城古道と葛城の山々。 耳成山、畝傍山など大和の山々を一望。 葛城坐一言主神社。 コスモスのむこうに大きな乳銀杏。 名柄の古い町並み。こちらは醤油屋さん。 道はどんどん登って行く。 橋本院。 エドヒガンザクラ 大きな杉にかこまれた高天彦神社。 高鴨神社。 サネカヅラ。 飛び越え石。 真土山? |