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弥山・八経ケ岳

大峰山系2006年7月15日日帰り
行程[行動時間]
行者還トンネル西口〜奥駆道出合〜聖宝ノ宿跡〜弥山小屋〜弥山・八経ケ岳按部〜弥山小屋〜聖宝ノ宿跡〜奥駈道出合〜行者還トンネル西口[7時間]
メンバー:トモさん、キュウさん、トモパパ、トモママ

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暑さ忘れる純白のオオヤマレンゲ鑑賞

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混雑はわかっているけど、ちょうど見頃であろうオオヤマレンゲを求めて、大峰・弥山に行く。両親にぜひ見せてあげたかったからだ。連日の猛暑、熱中症に気をつけながら4人でゆっくり歩いた。

9:10、おびただしい車であふれるトンネル西口から歩き出す。ほどなくいったところの小橋をわたると、尾根道ではなく、沢沿いの道を進む。(6月の行者還岳行 で使った道)沢の瀬音が涼やかだ。つづら折れの道で高度をかせぐ。それにしてもこの道は人が少ない。橋と出合の間、行きも帰りも誰にも出会わなかった。笹が現れ、尾根道を行く人の声が聞こえてきたので、稜線が近いことを知る。10:10、奥駈道出合に着いた。


10分ほど峠を越す風で体を冷やしてから歩き出す。ここから小1時間はほとんど水平道だが、弥山への最後の急登に備えて、なおもスローペースで歩く。弁天の森の前後で2〜3箇所、ショウキランが道際に咲いていた。このランも両親に見せたかったので良かった。2年前の同時期に来たときに咲いていた場所とは少し違っていたから、毎年同じ所に咲くわけではないようだ。


聖宝ノ宿跡の少し上で休憩していると、法螺貝を脇に抱えた下山中の人が声をかけてきた。「下山のとき、ここで左の斜面を下らないよう気をつけて下さいね。弥山で遭難する人はだいたいここで間違えるんですよね」。「あ、どうもありがとうございます」。昨年秋、鉄山経由で弥山に来た際、帰りにここで遭難ではなくわざと左の聖宝谷をくだったけど、ふ〜んそうなんだ。


さあ、あと小1時間急登をがまんすれば弥山だ、それまで以上にゆっくりと歩く。それにしてもバイケイソウが気になる。2年前の同時期はいやというほど花が咲いていたのに、今年は花が咲いていないどころか葉っぱも枯れたようになっている。よく探せばごくまれに花の咲いているやつがあるという程度だ。


暑さでみんなの口数も減ってきた12:20、たくさんの人で賑わう弥山小屋前に到着。軽く昼食をとったあと、八経ケ岳との間の按部にあるオオヤマレンゲをさっそく見に行く。


鹿の食害から守るネットの中へ扉を開けて入る。あ、あるある。見頃だ。すでにくすんだのもあるが、開いたばかりのものや、蕾のものもたくさんあり、あと2週間くらいは見られるかな。両親も思っていた以上にきれいと、満足の様子。足下にあるカラマツソウも見頃で、花を添えてくれた。


13:35、花も堪能したので下山開始。途中、これから弥山へと向かう登山者と何度もすれ違う。小屋泊まりであろう、弥山小屋はかせぎ時のようだ。奥駈道出合からは往路と同じ沢沿いの道を下る。ブヨのような小さな虫が顔にまとわりついてうるさい。16:10登山口に着く。沢でタオルを濡らし汗を拭く。オオヤマレンゲも見れたし、ショウキランも見れたし、バイケソウの花もなんとか見れたし、ちょっと暑かったけど満足である。

サンカヨウ
サンカヨウの実

ヤマアジサイ
登山口付近には色とりどりのヤマアジサイ

ショウキラン
ショウキラン

アカショウマ
アカショウマだと思うけど・・・

聖宝ノ宿跡
聖宝ノ宿跡

バイケイソウ
バイケイソウ

弥山小屋
人で賑わう弥山小屋

オオヤマレンゲ
オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲ
蕾も真っ白で美しい

カラマツソウ
カラマツソウ

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久木朋子の木版画