天川村川合〜独標1518m直下
■大峰山系■2010年1月10日■日帰り 乳白色の平原で樹氷鑑賞 |
大峰の樹氷を見ようと天川村川合から弥山方面へ歩く。目標は栃尾辻の少し先にある独標1518m付近。川合から栃尾辻までの区間は未踏だ。 |
1518m付近。踏み跡のない静かな雪原が広がる。 |
7時すぎ、川合を出発。キーンと鹿の鳴き声がこだまする。川合には村役場があり、天川村では洞川並に大きな集落だが、鹿はそこらに普通にいるようだ。 民家の裏を通り植林帯を登っていく。雪はうっすらある程度。足跡から察して、先行者は1名だけ。 1時間半位で林道に飛び出す。かなり幅広の林道。この林道を50mほど歩き、左手に伸びる山道へ入っていく。ほどなく行ったところに遭難碑があった。
しばらく行くと、斜面右下に先行のおじさんが見える。自分たちは稜線上の登山道を忠実に歩いているのだが、おじさんは登りを嫌って巻いているようだ。しかし稜線のほうが歩きやすいようで、あっさり追い越した。
しかしおじさんはけっこう歩くのが早く、途中で追い越してもらった。 歩きはじめて3時間半を過ぎても、いっこうに栃尾辻避難小屋が見えてこない。そして、天理大VWの黄色い標識を見てびっくり。栃尾辻はもう過ぎていて、前方は坪内となっている。このままだと下山してしまうではないか。 少し休憩してから、後戻り。栃尾辻を示す天理大の標識があり、ひと安心する。間もなく避難小屋についた。原因は、栃尾辻付近にちょっとしたピークがあり左を巻くのが正解なのだが、我々はまっすぐピークを登ってしまったから。でもまきはじめのところに標識はなく、テープがあるわけでもないので、雪のときは注意が必要だ。 避難小屋はきれいではないが、風をさえぎてくれるので助かる。パンで簡単に食事を済ませる。 小屋からはややきつい坂となる。このあたりをナメリ坂という。雪も一段と深くなり、壺足にはしんどい。多いところで積雪70cmくらい。 坂を登りきると真っ白い平原が眼前に広がる。独標1518mはすぐ目の前に見えるが、この雪なら往復1時間はかかりそうなので、やめておく。今日はここまで。 冷え込みが足らなかったのか、風が吹かなかったのか、樹氷の成長は今ひとつ。それでも十分に美しい。特に栂など針葉樹の樹氷が綺麗だ。左側が大きく開けていて、視界が良ければ稲村ヶ岳方面の展望が楽しめそう。今日はガスっていて残念。しかし乳白色のガスが樹氷にどろっとまとわりつくような光景は幻想的で、これはこれでいい。 12時をまわったので、往路を引き返す。坂の途中で例のおじさんがやってきた。栃尾辻を過ぎ坪内方面へかなり進んでしまったのか、我々に遅れること約1時間。おじさんも独標1518m付近まで行って引き返す予定とのこと。 積雪により地味に体力を奪われたらしい。帰りは疲労をすごく感じる。本当は頂仙岳あたりまで行けるかなと思っていたのだけれど、全然無理。もっと鍛えなくては。 遭難碑手前で、往路では見なかったヘリポートに出くわす。道をはずしたようだ。少し戻って、登山道に軌道修正。 14時45分、川合に戻る。お湯を沸かし、コーヒー、ココアで一服。 |
川合。民家の間を抜け、登山口へ。 はじめ杉林の中を歩く。雪は少ない。 林道にでる。 やっと小さな霧氷がでてきた。 積雪が多くなってきて歩きにくい。 1518m手前の雪原。 ずぼずぼ歩くのが大変。 栃尾辻避難小屋。 |
1518m付近。真っ白。