剣山・塔の丸

剣山脈2012年5月10日〜12日避難小屋および山中テント泊
行程[行動時間]
1日目 名頃駐車場11:25〜(バス移動)〜久保バス停11:50〜天狗峠(いざり峠)登山口12:10〜西山林道天狗峠登山口13:30〜天狗峠(旧いざり峠)15:30〜お亀岩避難小屋16:00[4時間]
2日目 お亀岩避難小屋5:30〜西熊山5:45〜三嶺7:00〜白髪避難小屋9:00〜丸石避難小屋12:00〜丸石12:45〜ジロウギュウ巻道水場13:50〜剣山山頂14:35〜西島キャンプ地15:15[9時間45分]
3日目 西島キャンプ地5:20〜見の越5:50〜夫婦池・塔の丸登山口6:30〜塔の丸山頂8:20〜名頃駐車場10:20[5時間]
メンバー:トモさん、キュウさん(報告者)

初めての四国遠征、剣山脈縦走。

四国随一の縦走路と言われる剣山脈。地図を見ると、たいしたアップダウンもなく楽しそう。一部バスを利用するものの、名頃を起点に、歩いて名頃に戻ってくるという周回ルートを組んでみた。

丸石から見た景色

丸石からジロウギュウ(手前)と剣山(奥)を眺める。


5月10日(木) 1日目

徳島県三好市東祖谷の名頃駐車場(無料)に車を置き、11:25分発の三好市営バスに乗車。20分程乗って(540円)、久保バス停下車。すぐ近くの前田酒店の前から川の方へ降りる道を進む。最近久保から登る登山者は少ないようで標識はほとんどなく、ちょっと不安。橋を渡ってしばらく進むとまた小さな橋がある。その橋を渡らず右手の林道を行くルートもあるようだが、一般的には橋を渡るようだ。橋を渡るとすぐ右手に天狗峠登山口の標識が現れる。

10分ほど歩くと何軒かの廃屋に出くわす。ネットのレポートを見ると、皆さんここで難儀しているようだが、幸い赤テープがたくさんつけてあるので助かる。一番奥(一番東)の廃屋からさらに東へ行けばいいのだ。

最初は植林帯、その後植林と自然林が混じるようになる。天狗峠までずっと、きつい傾斜が続く。

西山林道天狗峠登山口に着いた。2台の車が停まっており、日帰りで三嶺か天狗塚をピストンしているのであろう。

植林

杉林の中の急斜面を登ってゆく。


西山林道天狗峠登山口から1時間ほど歩くと、笹が目立つようになり、視界が開ける。スカイラインが美しい。

天狗峠(旧いざり峠)に着いたのは15:30。けっこうな時間なので天狗塚には寄らず、お亀岩へと急ぐ。

お亀岩の稜線上は冷たくきつい風が吹いていた。テント泊の予定であったが、他の人がいなければ避難小屋に泊まってみようということになった。果たして避難小屋に入ると誰もおらず、避難小屋泊を初体験。有人無人を問わず、小屋に泊まるのは初めてだ。中はきれいに清掃され、気持ちよく泊まることができた。

お亀岩避難小屋

お亀岩避難小屋。広くてきれい。


バス

三好市営バス。


天狗峠登山口

天狗峠登山口。


西山林道天狗峠登山口

西山林道天狗峠登山口。


笹原

笹原を歩いて行く。


天狗峠

天狗峠。


天狗塚

天狗塚。


水場

避難小屋から少し下ったところにある水場。


5月11日(金) 2日目

5時すぎ出発。稜線に立つと北からすごく冷たい風が吹きつけてくる。季節はずれの寒気が来ていて、全国的に寒いのだ。天然記念物のコメツツジも真っ白。霧氷である。5月なのに。霧で視界も悪い。

フリースとレインジャケットを着用し、強風と寒さをしのぐ。手袋を持ってこなかったことを後悔する。

三嶺に着くも視界なく、先を急ぐ。白髪分岐にさしかかる頃にはガスもとれ、見晴らしが良くなってきた。幾分気温も上昇。白髪避難小屋で休憩した後、気持ち良い稜線歩きを開始する。

白髪避難小屋

白髪避難小屋付近。


高ノ瀬では若い男女二人組が休憩中。今回縦走路で出会ったのは彼らだけであった。

山の高さがほとんど同じということもあるが、木の種類とか、樹林帯では近畿の大峰を感じさせる。ただ、笹原が織り成すやわらかい山岳美は他にはそう無いと思う。アップダウンもきつくなく、軽快に歩くことができる。

白髪避難小屋とほとんど同じ作りの丸石避難小屋に到着ここでも少し休憩。そこから少し登った丸石からはジロウギュウと剣山がよく見える。

ジロウギュウの山頂はパス。巻き道を通り剣に向かう。それにしてもこの付近から見るジロウギュウや剣山の姿は、周囲の他の山と較べてやはり抜きん出ている。

ジロウギュウ巻道水場

ジロウギュウ巻道水場。


14時半、ようやく剣山頂に到着。風が強く、ものすごく寒い。立ち止まると震えがくるくらい。写真を数枚とり、すぐに下山。

リフトの終点になっている西島のテントサイトでキャンプ。セパレートされたテントサイトが5〜6箇所点在する、なかなかいいところだった。もちろん無料。水は売店脇の水道(山水)を利用。

コメツツジ

コメツツジの霧氷。


三嶺

三嶺からの下り。クサリ場。


稜線

気持ちのよい笹原の稜線。


丸石避難小屋

丸石避難小屋。


ジロウギュウ

ジロウギュウ。


ジロウギュウ巻道

ジロウギュウ巻道から剣山を眺める。


剣山頂

剣山頂。霧と強風。


西島

西島のテントサイト。


5月12日(土) 3日目

夜明けともにキャンプ地をあとにし、6時前に見ノ越へ。土曜日ということもあってか、見ノ越の食堂はもう営業していた。

道路を40分歩き、夫婦池近くの登り口から塔の丸を目指す。昨日の朝同様に視界は悪い。そして相変わらず寒い。樹々には冬のそれと変わりない立派な霧氷がついている。

見ノ越自体標高が高いから、登りといってもそんなにきつくはない。どんどん距離を稼げる。早朝なので誰にも出会わない。

8:20、塔の丸山頂に着く。するとここで、鼻血がポタポタ。乾燥のせいなのか。新品のレインジャケットを汚してしまった。

問題はここから。山頂から名頃に降りる道は、地図には表示されていない。情報は、ネットで見かけた少しのレポートのみ。SILVAコンパスの矢印を、慎重に目的地にセットする。だが実際歩いてみると、はっきりした踏み跡と赤テープのおかげでほとんど迷うことはなかった。

うんざりするほど激下りして、植林帯に入れば名頃は近い。開花目前のヤマシャクヤクとミツマタをたくさん見かけた。

10時すぎ、民家の裏に飛び出し、鹿よけネットをくぐって駐車場に戻った。

以上

霧氷

ツツジに霧氷って初めて見た。


塔の丸

塔の丸。霧の中。


霧氷

昨日歩いた稜線も霧氷。


名頃ダム

山頂から名頃ダムが見える。


踏み跡

笹原の中は踏み跡がはっきり。


テープ

樹林帯の急斜面はテープのおかげで道がみつかった。


Kyuki Woodcut site

久木朋子の木版画