地図

2010年 10月14日  8日目
トゥクラ4620m〜ペリチェ4240m〜パンボチェ3930m

本日の家計簿 計2480Rs
朝食(ポテトスープ200Rs,シェルパシチュー230Rs,ブラックティー60Rs,ブラックコーヒー60Rs)
昼食(チーキンヌードルスープ200Rs×2,ブラックティー50Rs,ミルクコーヒー60Rs)
夕食(ダルバート350Rs,Vej.フライドライス320Rs,ブラックティー40Rs)
宿泊料200Rs,
シャワー300Rs×2人,
ブラックコーヒー50Rs,ミルクコーヒー60Rs,レモンティー50Rs,ジンジャーティー50Rs
宿泊「ヒマラヤン・ロッジ」(パンボチェ)
室温(パンボチェ17:00)11℃

昨晩いろいろ考えたけれど、やっぱりカラ・パタール断念は仕方がない判断だったと思う。ロブチェ満室のため、僕たちと同じように、たくさんのトレッカーがトゥクラに下りてきた。そして昨夜、トゥクラ唯一のこのロッジは大混雑だった。本日もロブチェ満室は必至。かといって、一気にゴラクシェクプへ行って泊まるのは危険。4600mのトゥクラででさえ、トモさんは高山病であれだけ苦しんだのだから。ただ、せっかくダイアモックスを用意してきたのだから、早い段階から服用していたら違ったかも。ゴーキョでは必ず服用してもらおう。

ペリチェへの道

ペリチェまで下りてきた。東西に山が迫り、日当り悪し。ひと気もないし、ハイシーズンにしてはすごく静か。救急搬送ヘリが爆音を轟かせてクリニックのヘリポートに着陸した。高山病患者と思われるトレッカーを乗せ、すぐさま飛び立っていった。また静けさが戻った。

ペリチェ

数日前歩いた道を、後ろ髪を引かれながら戻る。振り返るとローツェがある。

ローツェ南壁

ショマレで小さなロッジに立ち寄り、昼食をとる。がらんとしていて、おじさん一人だけ。食事は大丈夫かなと心配したけれど、出てきたチキンヌードルスープは、なかなかおいしかった。

パンボチェへの道

川沿いを歩いていたら、ガラガラと岩が崩れる音が。下方に目を向けると、カモシカの仲間と思われる動物が崖の中程にいた。(下の写真)

ヤギ?

そうかと思えば、頭上にヤク。こちらに気をとめることもなく、遠くを見ていた。

放牧中のヤク

4日前に泊まったパンボチェのヒマラヤン・ロッジに再投宿。気付かず部屋の鍵を持ち出してしまったことの罪滅ぼしをする。笑顔で迎えてくれ嬉しかった。ただ、ここのシャワーはよろしくない。床の排水が悪いうえ、湯はぬるくほとんど水のよう。おまけにしばらく使うと出なくなった。風邪をひきそうだった。やはりシャワーはナムチェまで我慢かな。



地図

2010年 10月15日  9日目
パンボチェ3930m〜ポルツェ・テンガ3680m〜ドーレ4110m

本日の家計簿 計2060Rs
朝食(パンケーキwithジャム170Rs×2,ブラックティー50Rs,ブラックコーヒー50Rs)
昼食(ヌードルスープ200Rs×2,ブラックコーヒー50Rs,ホットレモン50Rs)
夕食(Vej.モモスチームド250Rs,ダルバート350Rs,ブラックティー40Rs,ブラックコーヒー50Rs)
宿泊料200Rs,
ジンジャーティー50Rs,ブラックコーヒー50Rs,ボイルドウォーター1L130Rs
宿泊「アルパイン・コテージ」(ドーレ)
室温(パンボチェ6:00)7℃

パンボチェ・ヒマラヤンロッジ前の生活道を登っていくと、すぐパンボチェ上村に出る。なんだ、上村のほうが大きいんだ。ゴンパがある。軽度の高山病らしく、トモさんの顔はちょっとむくんでいる。でも4000m未満のこの高さなら心配ない。

パンボチェ上村

いつもと同じように、8時頃から歩きはじめた。振り返れば、アムダブラム、さらにローチェがまだ見える。

アマダブラム

よく見かけるのとは別の、リンドウみたい。何度も言うが、欧米人は花にまったく興味を示さない。

花

パンボチェからポルツェまで、こんな山腹道が続く。家は1軒もない。トモさんバテ気味。

ポルツェへの道

天空の村、ポルツェに着いた。村の三方は断崖。まるでラピュタのよう。20ほどの家とジャガイモ畑、わずかな雑木林があり、いちおう村の体を成している。かわいい村だ。ロッジに立ち寄り、昼食をとる。ヌードルスープを頼んだら、出てきたのは塩味のララヌードル、つまりインスタントラーメン。申し訳程度にネギが散らしてあった。

ポルツェ

村の端から一気に下って、ポルツェ・タンガ。「ポルツェの下」という意味らしい。標高3600mまで下りてきてしまった。富士山より下。いまにも雨が降りそうなので、休まずドーレに向けて登り返す。

ポルツェ・タンガ

樹木にとろろ昆布のようなサルオガゼがからみついている。日本の山、それも北八ヶ岳あたりを歩いているような気分。このあたりは降水量がわりとあるようだ。地面がジメっとしていて、湿度が高そう。

ドーレへの道

ドーレの手前でネパールの国鳥、ダフェに遭遇。あまりに急だったので、いい写真はとれなかった。雨が降っていたし。

ダンフェ

15:00、ドーレ到着。空いていそうなアルパイン・コテージというロッジに泊まったら、結局この日は僕たちと、欧米人二人組だけだった。それはいいのだけれど、ここの家族はみんな表に出ない。唯一接客をする息子も、夜は欧米人とずっと賭けトランプに興じていた。

ドーレ

小雨でたいしたことはなかったが、ルクラを出発してはじめて雨に見舞われた。ただ、今日以外はすべて快晴で見晴らしがいいかというと、そうではない。4日あれば、そのうち3日はまずまずかsunshine day、のこり1日はガスでイマイチかcloudy day。そんな感じ。午後に限れば、毎日視界が悪くなると思っておいたほうがいい。


  ←前のページへ  次のページへ→


旅の予定と準備ルクラ〜パクディンナムチェ・クムジュンパンボチェディンボチェ・チュクン
ロブチェ・トゥクラ|ペリチェ〜パンボチェ〜ポルツェ・テンガ〜ドーレ|マッチェルモ〜ゴーキョ
ゴーキョ・ピークドーレ〜クムジュン〜ナムチェ〜ルクラ宿と食事とトイレと高山病番外編 カトマンズ生活

Kyuki Woodcut site

久木朋子の木版画