TMBをキャンプしながら歩いてみて…(宿泊、食料のことなど)<キャンプ場>どこもWiFi、シャワー、水洗トイレ、炊事用シンク、洗濯用シンクなど完備されており、ほとんどのところでコインランドリー、充電用コンセントなども有料で用意されています。大人2人とテント1基で2千円を切りますから、日本と比べるとコストパフォーマンスはかなり高いです(スイスを除く)。(シャワー) フランス、スイスのキャンプ場は、いつも温かいお湯が出たと思います。イタリアのキャンプ場のシャワーはコイン式またはカード式でしたが、お湯の出る時間が思いのほか短かかったり、最初からぬるかったりで、いまいちでした。 (トイレ) ほとんど洋式で、たまにトルコ式があります。すべて水洗です。トイレットペーパーはあったりなかったり。スタッフによってこまめに掃除されているようです。臭かったり汚れていたことはほとんどなかったと思います。驚くことに、すべてがすばらしい設備なのに便座がないところがまれにありました。中腰でするしかありません。 (チェックイン) キャンプ場に着いたら、通常はレセプションで申し込みを済ませます。ただ、長い昼休憩のため、レセプションが夕方まで閉まっていたり、スタッフがいないケースがあります。その場合は、勝手にテントを張って、後で手続きをしてもかまわないようです。車を持たないテントのみのキャンパー(ハイカー、自転車のキャンパー)は、専用サイトが設けられている場合があるので、申し込み前に張る場合はそのあたり注意が必要です。ハイカーのテントは小さくてすぐ分かるので、彼らの近くに張ればまず大丈夫です。 フランスとスイスのキャンプ場では申し込み時に支払いを済ますため、翌朝は自由に出発できました。イタリアではパスポートを預けて翌朝出発時に支払いました。なのでレセプションが開く8時以降の出発になりました。フランスやスイスでも、キャンプ場によっては申し込み時にパスポートの提示を求められる場合があります。 (表記) キャンピングカーや大きなテントで長く滞在する人が多く、とにかく広く便利にできているこちらのキャンプ場。が、説明表記はフランス語やイタリア語が多く、さっぱりわからないことがしばしば。ゴミの分別はゴミ箱の中身を確認しながら捨てました。 (マナー) キャンプ場内は1日を通して静かで、子どもを含め騒いだりする人はいません。ワインやビールを相当飲んでも酔っぱらう人はいません。大きな音で音楽をかける人もいません。炊事場のシンク内に生ゴミを残す人もいません。夜10時になればハイカーも車のキャンパーも、一斉に寝るか声をひそめます。日本のキャンプ場と比べ、とても居心地良かったです。 |
レ・ズーシュのキャンプ場 |
ヴェニ谷のキャンプ場 |
<野営場>シャピューとル・プーティー で利用。シャピューは無料、ル・プーティーは18時ごろに1人4CHFの料金を徴収に来ました。どちらも公衆トイレと水場(生水を飲んだけど特に問題なかった)とゴミ箱がある広場のようなところ。トイレはそこそこにきれいです。シャピューでは昼間トイレの鍵が閉まっていてあせりましたが、夜いつの間にか開けられていました。 |
シャピュー |
ル・プーティー |
<食料の調達>シャモニー、レ・ズーシュ、レ・コンタミンヌ、クールマイヨール、ラ・フーリー、シャンペにスーパーマーケットがあります。多くは、スーパーU、カジノ、カルフールといったチェーン店で、野菜、パン、チーズ、ハム、ソーセージ、ヨーグルト、各種飲料、インスタント食品、惣菜など一通り揃っています。土日休みだったり、お昼も2,3時間休みだったりするところも多いので要注意です。チェーン店なら事前にウェブサイトで営業時間を調べられます。ヴェニ谷とフェレ谷に食料品店はありませんがキャンプ場の売店が充実していて、さらにパン(Camping Aiguille Noire)やピザ(Camping Grandes Jorasses)が注文できました(申し込み時間は決まっているが)。どちらもおいしかったです。 シャピューとル・プーティーは食料品店の情報に乏しく、パスタなどある程度の食料を用意していきました。行ってみると、どちらも個人経営の小さな食料品店があり、缶詰やお菓子、飲み物、ハム、チーズぐらいは売っていました。ワインも置いていた気がします。 |
シャピューの食料品店 |
ラ・フーリーのスーパーマーケット |
<山でのトイレ>公衆トイレや山小屋のトイレを使わせてもらいます。山小屋内にあるトイレを借りる場合は、ちょっとした飲み物など買ったり、スタッフに声をかけてから使うのが望ましいです。空気が乾燥しているためか、日本の山を歩くときよりトイレの回数は少なかったです。昼間の行動中一度も行かなかったことも多いです。 |
<1日あたりの費用>大人2人+テント1基で2000円弱。食費も2000円弱(スーパー・売店で購入。外食なし)。1日に使うお金は2人で3500円前後でした。私たちはあまり飲みませんが、毎日ビールやワインが欠かせない人は当然多くなります。また、スイスにおいては、この1.5倍〜2倍かかると思っておいたほうがいいでしょう。 |